東京都大田区田園調布1-61-10
TEL.03-6459-7555
診療時間 | 月 | 火 | 水 | 木 | 金 | 土 | 日 |
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10:00-19:00 | - | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ |
※月曜はカフェのテイクアウト営業のみ
休診日:月曜 ※日・祝日診療可 ※完全予約制
最近、ヒフカフェの患者さんでヒキガエルによる重篤な中毒症状を起こしたことがありました。
梅雨時期で雨が降ることが多いこともあり、ヒフカフェ付近ではお散歩道でヒキガエルがよく出没します🐸
そこで、ヒキガエルの危険性についてお話しします‼︎
<ヒキガエルの毒とは⁇>
ヒキガエルには、外敵から身を守るために耳の後ろにある耳下腺や皮膚の毒腺から強力な毒素を分泌します。
この毒は心臓に異常をきたし、人間に触れた場合、皮膚炎を引き起こすほどの強力な毒素と言われています。
ワンちゃんがヒキガエルを舐めたり、噛んだりすると口の粘膜から毒を吸収してしまいます。
<どんな症状がでるの⁇>
よくみられる症状は口から泡を吹き、そして激しい嘔吐や下痢も起こります。
最悪の場合、呼吸困難や発作、死に至ることもあります。
<もし舐めてしまったらどうすれば⁇>
すぐに口の中を水で良く洗い流してください‼︎
そして、急いで動物病院へ行きましょう👆🏻
死に至るほどの強い毒性のため、初期の対応が非常に重要になります。
<どのような場所が危険か⁇>
川沿いやジメジメしている所、薄暗い所によく出没します。
梅雨時期の夕方のお散歩コースは特に危険です‼︎
薄暗く飼い主さんには良く見えない中で、実はヒキガエルに接触していたなんてことがあったら怖いですよね…
いつどこでヒキガエルが出てくるかはわからないので、今の梅雨時期のお散歩中は特に目を離さないようにしてくださいね🐸💡
人間だけではなく犬猫も熱中症になることをご存知ですか?
犬や猫は人間のように全身で汗をかくことが出来ないため、熱が体にこもりやすくなっています。
そのため体温調節が苦手な分、人間以上に熱中症のリスクが大きいと言えます💧
📌犬猫が熱中症になると…
息苦しそうに呼吸をしたり、ぐったりする、ふらつき、嘔吐、下痢や、悪化すると痙攣を起こしたり、意識がなくなるとこもあります🌪
そして、特に注意するべき子は
短頭種、肥満の子、シニア期の子です❗️
短頭種は鼻が短く口腔の面積が狭いため熱を逃すのが苦手です。そのため、熱中症になるリスクは他のワンチャンに比べると高くなります。
肥満の子も首回りの脂肪により呼吸機能が低下し、体温調節が難しくなるため熱中症になりやすいです。
シニア期の子は体温調節機能の低下により、暑さ調節ができにくくなるため熱中症になりやすいです。
📌熱中症になったらどうしたらいい…⁇
📍体を冷やして涼しい場所へ移動しましょう‼︎
クーラーの効いている室内や日陰へ移動し、濡らしたタオル、保冷剤を頭、胸、脇にあてて体を冷やしてあげましょう‼︎
📍お水を飲ませましょう‼︎
好きなだけ飲ましてあげてください🧊
📍そして、動物病院へ‼︎
動物病院でなるべく早く診察してもらいましょう。
最悪の場合、命の危険にさらされることもありますので油断せずに病院へ行きましょう‼︎
意識がない場合は体を冷やしながら、早急に動物病院へ行ってください🏥
📌熱中症にならないためには…⁇
📍日が照っている昼間のお散歩は避けましょう‼︎
アスファルトの地面は照り返しの熱によりとっても熱くなっています。
夕方でも地表に熱がこもっていることがあるので、早朝または日没後にお散歩しましょう‼︎
温度が下がらない時は無理してお散歩せず、室内でできる遊びをしましょう。
📍熱中症対策グッズを使いましょう‼︎
お散歩用の冷却ベストやクールマット、ネッククーラーなどを使って体を冷やし、夏の暑さを乗り切りましょう🌞
最後に…👀
夏は危険!と思っている方が多いと思いますが、実は体が暑さに慣れていない6月後半から梅雨明けの気温の高い時期が熱中症になりやすいのです💡
熱中症は、若くて元気な健康な子でも最悪の場合死んでしまうとても怖い病気なので、予防管理をしっかりして熱中症にならないように気をつけましょう☝🏼
皆さまこんにちは。
緊急事態宣言も明け、社会が動き始めましたが、どのようにお過ごしですか?
hiff cafe tamagawaはコロナ対策を様々行いながら、病院の方は予約診療を継続して行ってます。
スタッフ皆元気でお出迎えしてます🐶
さて、今日はhiff cafeならではの、少し変わった皮膚病をご紹介したいと思います。
”ステロイド”というと皆さまどのような印象をお持ちでしょうか?
やはりあまり使いたくないなとか、怖いんじゃないか、とかありますか?
いわゆるステロイドとは体にある副腎という内臓で作られる副腎皮質ホルモンを合成して作った薬剤で、強い抗炎症作用、抗アレルギー作用を持ち、皮膚病の他様々な病気に使われているお薬です。
内服(飲み薬)で使う場合は
・糖尿病を起こしやすくなる
・尿量が増える
・太りやすくなる(食欲も亢進する)
などの副作用もあり注意して服用する必要があります。
外用(塗り薬)で使用する場合は上記の副作用はほとんど見られず、効かせたい部位にのみ効果的に働くため、当院も含め皮膚科領域では多く使用することがあります
一部で噂される「黒くなる」「癖になる」「一生全身に影響が残る」などは、誤解や使い方の悪さによるもので、通院しながら他の治療法と組み合わせて上手に用いれば非常に効果的に心配なく使用することができます。
ところが!!
「皮膚病ですか?じゃあ、これね。」
と処方されたものを漫然と多量に使い続けた場合には、
今日ご紹介する
になってしまうことがあるかもしれません。
次の写真は他院で数年にわたり、1日に何回もステロイドの塗り薬を塗っていた症例です。
皮膚は薄くなり血管が透けて見えます。赤味が引かず、薄いフケが多くみられます。
皮膚は傷つきやすく、簡単な傷が治りにくいといった症状が認められます。
塗り薬を中止し、もっと優しい治療法に変更して数カ月で完治しました。
最近、ステロイドを塗って何時間か付け置きして洗い流すという治療法が一部で流行っていますが、軽い皮膚病にこの強いやり方を繰り返した場合も同じような症状になってしまうことがあります。何度か同じ治療をして上手くいかない場合は、違う原因や、違う治療法を探してみるといった工夫も大事ですね。
hiff cafeでは初期にはステロイドも使用しますが、通院していただきながら他の治療法と組み合わせ、最小用量の処方を探るお手伝いをしています。
文責;水曜日、木曜日午前中担当 山本 真紀子