東京都大田区田園調布1-61-10
TEL.03-6459-7555
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※月曜はカフェのテイクアウト営業のみ
休診日:月曜 ※日・祝日診療可 ※完全予約制
こんにちは
今年も残すところわずかとなりましたがいかがお過ごしでしょうか
クリスマスも終わるといよいよ年末という雰囲気ですね
今回はワンちゃんの混合ワクチンについてお話していこうと思います。
ワンちゃんを飼ってらっしゃる方にはおなじみだと思うのですがワンちゃんのワクチンは基本的には年間に2回あります。
それは狂犬病ワクチンと混合ワクチンです。
狂犬病ワクチンはワンちゃんを飼育している方は必ず毎年接種することが法律によって定められています。
一方で混合ワクチンは法律で定められている訳ではないのであくまでも任意での接種です。
ここまでお話しすると、たまに飼い主様から
「混合ワクチンって必要?」とご質問いただくことがあります。
さまざまな考え方がありますので一概にはこれが正解ということではないのですが
「義務ではないけど、一方混合ワクチンで予防できる病気は感染する可能性がある病気」と思っていただくと良いかと思います。
そのため混合ワクチン接種は「必要」で、接種されることを「推奨」しています。
接種することを決めていただいた飼い主様に次に決めていただくことはワクチンの種類です。
当院では5種混合ワクチンと7種混合ワクチンをご用意しています。
そうは言われてもどちらを摂取するべきなのか迷ってしまいますよね
ワクチンで予防できる病気の詳しい内容に関してやワクチン接種の方法、頻度などに関しては書き始めると長くなり過ぎてしまうので今後にお話できればと思いますが、今回はこの二つの違いについてお話しできればと思います。
ワクチンの5種と7種は全く違うものが含まれる訳ではありません。
5種のワクチンはジステンパー、パルボウイルス、アデノウイルス(2つの型)、パラインフルエンザが含まれます。
これに加え、7種のワクチンにはレプトスピラ(2つの型)が含まれます。
レプトスピラはその感染にネズミが関与します。
レプトスピラを保菌したネズミが尿に排泄することで土壌や河川などが汚染されそれが体内に入ることで感染が成立します。
なのでワンちゃんを連れて川沿いの屋外でキャンプなどをするという方は少し御用心ください。
多くの場合には無症状とされていますが、重症化した場合は死亡率53.2%であるとされています。
このように書くとじゃあ7種を打たなきゃと思わせてしまったかもしれません。
ですがレプトスピラにはさまざまな型が存在します。
当院の7種のワクチンはそのうちの2つの型に対応しています。
実際にはワクチンで予防できるものは全ての型ではないということはご理解いただいた上で、お住まいの地域の状況や飼い主様のライフスタイルに合わせてワクチンの選択をしていただければと思います。
もしワクチン接種に関してご不明点や不安な点があれば獣医師にご相談ください
こんにちは。
涼しくなって過ごしやすくなってきましたね🙂
ワンコ達もお散歩が増えて嬉しいでしょうね🐶
さて、本日はヒフカフェお得意?の慢性外耳炎による耳道閉塞の治療についてご紹介しましょう。
この子は3歳令で、他の病院で外耳炎の治療を1年近く続けていましたが、半年くらい前から徐々に悪化し、耳道が閉塞してしまって、とうとう手術しかないと言われてしまった、ということで来院されました。
お耳に入れるお薬も毎日できているし、飲み薬も毎日飲んでいるのに全然効かないというお話でした。
飼い主様としては、まだ3歳だし、手術以外の方法が何かないか?というご相談です。
実はヒフカフェでは同じようなご相談がとても多く、中にはすでに何件もの病院を巡り歩いてここへ辿り着いたという方もいらっしゃいます。
私達はヒフと耳の獣医さんとして、このような子達を手術せずに治すという仕事を多く行っています。
(診療前に)
主訴であるお耳の状態以外にも、
📍他に皮膚病はある?
📍あるとすればいつからどんな皮膚病があるのかな?
📍ノミ・マダニの予防をしてる?
📍どんなご飯やおやつを食べているの?
📍今までに、また今現在どんな治療をしてきましたか?
といった事を伺います。
(お耳の状態)
この子のお耳は重度に閉塞していて、細いカテーテルがやっと入るくらいの状態でした。
中の耳道の様子はオトスコープなどは全く入らず、観察できませんでした。
ネバネバの分泌物があり、感染(細菌や真菌など)が疑われました。
耳道の軟骨は固くなってしまって、柔軟性が失われていました。
(検査)
耳垢を採取して、病原体について詳しく検査します。
どんな細菌や真菌がいて、どんな薬が効くのか?を調べます。
この子は最初に2種類の菌が出ていて、どちらの菌にも効果のある薬が4種類見つかりました。
そのうちの1種類を選び、おうちで点耳して頂きました。また、飲み薬も選び直しました。
抗生物質の飲み薬に加えて、比較的優しい抗炎症薬を継続してもらいます。
背景にアレルギーが疑われる場合、アレルギー検査なども行います。
(通院と処置)
ネバネバした耳垢の分泌が多く細菌感染が重度と思われる場合、最初のうちは1週間に1回から2回の通院治療が必要です。少し良くなってきたら1週間に1度くらいで大丈夫です。
多分良くなるまでに半年くらいかかることをお話して治療開始です。
細菌数を減らし、炎症の元となる成分や細菌のエサになる成分を洗い流す意味で、お耳を洗浄します。ヒフカフェでは細いカテーテルと複数の洗浄液を組み合わせて優しい洗浄を行っています。
痛がったり暴れたりして十分な洗浄効果が得られない場合には鎮静をお勧めすることもあります。鎮静とは少し眠くなるお薬を注射して、安全に(暴れて耳道をよけい傷つけてしまうことも!)、犬にとっても楽な気持ちで治療を行うもので、処置が終わったら覚ます注射をして、多くの場合歩いて帰ることができます。
また、中耳炎が疑われる場合には画像専門の病院をご紹介し、MRIやCT検査を行っていただいて、慢性化の原因として中耳炎が関与しているかとか、異物や腫瘤がないかとか、耳道や鼓室の骨の状態などを確認することもあります。
外耳炎が治らない原因には、耐性菌による細菌感染、真菌(皮膚糸状菌や、酵母菌)感染、耳ダニやニキビダニなどの微生物感染、アトピー性皮膚炎や食事アレルギー、異物(毛や草の実など)、腫瘍など色々な原因があります。
この子も耐性菌(色々な抗生物質が効かなくなってしまっている菌)による慢性感染症があったようでした。
(その後の経過)
飼い主様はとても熱心に通院治療を続けてくださいました。
ゆっくり、ゆっくりと、でも確実にお耳の状態は良くなっていきました。
途中経過のお耳の中の様子です。まだ耳道は狭いものの、少しは中が観察できるようになりました。
耳道の骨まで厚く、固くなってしまっていて、スコープが奥まで入りません。ネバネバした耳垢がまだいっぱいありますね!筒状のはずの耳道がまだ腫れていて扁平になってしまっているのが分かります。
時々耳垢の様子を検査させていただきながら、必要に応じて点耳薬を変更していきます。
ここからさらに2ヶ月あまり経過し、さらに良くなってきましたよ。最初の画像と較べてください。すっかり普通のお耳になってきましたね!
ずっと気にしていた耳を全く気にしなくなりました。飼い主様が何より喜んでいただけたのは本人(犬)がとても元気になったことでした。遊ぶようになったとおっしゃっていました。
口を聞かないのであまり分からないけれど、ずっとかなり煩わしかったのですね。。
耳道もよく開いてきて、ご自宅での点耳の間隔も5日に1度程度の維持療法にまで減少することができました。
通院も、もうすぐ1ヶ月に1回の定期検診程度にできそうです。
私達も頑張りましたが、飼い主様とワンコも頑張ってくれました☀️
今が旬のぶどう🍇‼︎
8月から10月頃はぶどうが最も多く出回る時期ですが、それと同時に犬猫にとって気をつけなければならない時期でもあります‼︎
犬猫にぶどうを食べさせてはいけない、というのはもう皆さんご存知ですよね⁈
そこで、改めてぶどうの危険性について説明します💡
<症状>
ぶどうを食べてしまった犬猫は、ぶどう中毒を起こします。
ぶどう中毒の症状は食べてから2時間~5時間と言われており、嘔吐、下痢、食欲低下、腹痛、が見られます。
そして腎不全を起こします。
腎不全を起こした犬猫は、脱水症状、意識の低下、食欲不振、多飲多尿から突然尿を産生する機能が停止し、欠尿~無尿が生じます。
<ぶどうに似た食べ物>
ぶどうの皮や、ぶどうの果汁が使われているジュース、マスカット、レーズンを食べたりしても中毒は起こります。
また、レーズンはぶどうの成分が凝縮されているため、皮付きぶどうよりも中毒を起こす可能性が高いと言われています。
<対処法>
犬猫がぶどうを食べてしまい、例え目立った症状が出ていなかったとしてもすぐに動物病院へ行きましょう💡
ぶどうを摂取したことにより腎不全を発症し、最悪の場合死に至ることもあります。
急いで治療しなければ命に関わる怖い病気のため、ぶどう一粒だから、とか元気そうだし、という飼い主さんの判断でそのままにしないようにしましょう‼︎
<注意すること>
飼い主さんが食べているのを盗み食いしたり、テーブルの上にぶどうを置きっぱなしにしている、食べた後の皮をそのまま置いておく、ということがないよう注意をしましょう!
またレーズンの入っている食べ物を食べる時、ぶどうジュースなども注意が必要です🍇🚨