大田区、目黒区、世田谷区、川崎市エリアの皮膚と耳専門の動物病院です。カフェトリミングサロンを併設しています

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投稿者: hiff cafe tamagawa

トイ・プードルに多い病気とは?知っておきたい予防と早期発見のポイント

   人気犬種第1位 トイ・プードルについて詳しくなろう🐩

 

トイ・プードルは、その愛くるしい外見賢さ、そして抜け毛が少なく室内で飼いやすいという特性から、長年にわたり日本で最も人気のある犬種の一つとして君臨しています。しかし、その一方で、トイ・プードルという犬種特有の「かかりやすい病気」がいくつか存在することも事実です。骨が細く繊細な体格、垂れ耳という構造、そして遺伝的に引き継ぎやすい疾患など、彼らの健康を守るためには、飼い主様が正しい知識を持ち、日々の小さな変化に気づいてあげることが何よりも重要です。今回は、トイ・プードルに多い代表的な疾患を、整形外科、皮膚・感覚器、内科・内分泌の3つのカテゴリーに分けて詳しく解説します。

1.整形外科疾患🦴

トイ・プードルは非常に活発でジャンプや走ることが大好きですが、その細い足には大きな負担がかかりやすい構造をしています。

 

・膝蓋骨脱臼症(パテラ)

トイ・プードルで最も頻繁に見られるのは「膝蓋骨脱臼症」です。後ろ足の膝のお皿が外れてしまう状態を指します。

【グレード1】初期のサイン:時々足を浮かせる

・指で押すと膝のお皿が外れますが、すぐに自然と元の位置に戻ります。

【グレード2】進行の兆候:スキップが増える

膝を曲げた際に膝のお皿が外れ、手で戻さないと戻らないこともあります。

【グレード3】慢性的な脱臼:内股歩きに

・膝のお皿が常に外れた状態になり、手で戻してもすぐにまた外れてしまいます。

【グレード4】重度の状態:歩行困難

・膝のお皿が常に外れており、手で戻すこともできません。骨の変形も進んでいる状態です。

※予防対策としては、フローリングに滑り止めのマットを敷くソファやベッドへの上り下りにスロープを設置する、そして適切な体重管理で膝への負担を減らすことが極めて重要です。

 

・骨折

トイ・プードルの前足の骨(橈骨・尺骨)は、割り箸ほどの細さしかないこともあります。そのため、「ソファから飛び降りた」「抱っこから滑り落ちた」といった、人間から見れば些細な衝撃でも簡単に骨折してしまいます。特に成長期の仔犬は骨が未発達なため、細心の注意が必要です。

 

2.皮膚・耳・眼の疾患

トイ・プードルの特徴である「カールした被毛」「垂れ耳」は、トラブルの火種にもなりやすい部分です。

 

・外耳炎

垂れ耳で耳の中にも毛が密集しているトイ・プードルは、耳の中の通気性が悪く、湿気がこもりやすい傾向にあり、細菌やマラセチアが繁殖し、外耳炎を引き起こすことがあります。「耳を頻繁に振る」「耳を壁や床にこすりつける」「耳から独特のニオイがする」といった兆候があれば、早めに受診しましょう。アレルギー体質も多い犬種なので外耳炎は要注意です!!

 

・進行性網膜萎縮症(PRA)

トイ・プードルで注意したい遺伝性疾患の一つが「進行性網膜萎縮症(PRA)」です。これは網膜が徐々に萎縮し、最終的には失明に至る病気です。初期症状として「夜盲症(暗い場所で見えにくくなる)」が現れます。「夜の散歩を嫌がるようになった」「暗い部屋で家具にぶつかる」といった変化は、単なる老化ではなく、この病気のサインかもしれません。残念ながら現在の獣医療では完治させる治療法はありませんが、早期に発見し、サプリメントなどで進行を遅らせたり、環境を整えてあげたりすることが可能です。

 

3.内科・内分泌疾患

年齢を重ねるにつれて、ホルモンバランスの乱れや内臓のトラブルも増えてきます。

 

・クッシング症候群(副腎皮質機能亢進症)

副腎から「コルチゾール」というホルモンが過剰に分泌される病気です。7歳以上のシニア期に多く見られます

多飲多尿: 水を飲む量が増え、おしっこの回数や量も増える。

食欲の異常な増加: いつも以上にご飯を催促する。

皮膚の変化: 毛が薄くなる、皮膚が薄くなって血管が透けて見える。

お腹の膨らみ: 筋肉が落ちてお腹だけがポッコリと出てくる。

これらの症状は「年を取ったせいかな?」と見過ごされがちですが、放置すると糖尿病や感染症などの合併症を引き起こすため、血液検査による早期発見が欠かせません

 

・気管虚脱

空気を送る「気管」が潰れてしまい、呼吸が苦しくなる病気です。興奮したときや水を飲んだときに「ガチョウの鳴き声」のような「カッカッ」という乾いた咳をするのが特徴です。

肥満は症状を悪化させる最大の要因です。また、首輪による圧迫も気管に負担をかけるため、お散歩の際はハーネス(胴輪)を使用することをお勧めします。

 

早期発見のために飼い主様ができること

 

トイ・プードルは非常に我慢強い性格の子が多く、痛みや違和感を隠してしまうことがあります。だからこそ、一番近くにいる飼い主様の「観察眼」が最大の武器になります。

毎日のスキンシップを通じて、撫でながら体に「しこり」がないか、触ると嫌がる場所がないかを確認しましょう。また、散歩中や家の中で、歩き方に違和感(スキップ、足を引きずるなど)がないか、後ろから観察する習慣をつけることも大切です。さらに、定期的な健康診断は非常に重要です。1歳を過ぎたら年に1回、シニア期(7歳〜)に入ったら半年に1回の健康診断を推奨します。血液検査だけでなく、レントゲンやエコー検査を組み合わせることで、外見からは分からない異常を早期に見つけることができます。何よりも「いつもと違う」という直感を大切にすることが、早期発見に繋がります。

 

トイ・プードルに多い病気を知ることは、決して「怖がること」ではありません。むしろ、リスクを正しく理解することで、適切な予防策を講じ、異変にいち早く気づいてあげられるようになります。

「いつもと何かが違う」「なんとなく元気がない」という飼い主様の直感は、時に高度な検査機器よりも正確です。少しでも気になることがあれば、「これくらいで病院に行くのは……」とためらわずに、お気軽にご相談ください

 

皮膚・耳専門 ヒフカフェ動物病院

獣医師 小林真也

 

 

 

 

 

 

 

健康診断のご案内🐶 フィラリア・ノミ・マダニ予防を始まります!

今年も健康診断の時期がやってきました!

当院では2種類のコースをご用意しております。

健康診断は愛犬の健康状態を把握できる良い機会ですので、通常の検査費用よりお安くできるこのタイミングでぜひ検査を受けることをおすすめします。

 

1 スタンダードコース(7歳未満におすすめ)

フィラリア検査・血球計算・生化学検査19項目です。

具体的には、貧血のチェックや肝機能・腎機能・血糖値・コレステロール値など、様々な項目を見ることができます。

2 シニアコース(7歳以上におすすめ)

スタンダードコースの内容に、甲状腺マーカー・早期腎臓機能マーカー・炎症マーカー・糖尿病マーカーの4項目が追加されます。

 

それ以外でオプション検査も用意しています。

抗体価検査

心臓機能マーカー

などは同じ血液で検査が可能です。

 

尿検査超音波画像検査なども可能です。

 

また健康診断を受けた方は15%オフ

まとめ買いに限り予防薬1年分

ご購入いただけます!

 

今年ご用意している予防薬は

オールインワン予防薬(クレデリオプラス)

フィラリア・ノミ・マダニが一つのお薬で予防できます。毎月飲ませる必要があります。

フィラリア予防接種(プロハート)

予防効果が1年間持続します。ノミ・マダニを別途予防する必要があります。

ノミ・マダニ予防接種(ブラベクト365)

今年新発売された、予防効果が1年間持続するノミ・マダニ予防薬です。フィラリア予防は別途必要です。

ノミ・マダニ予防薬(ブラベクト錠・ブラベクトスポット)

3ヶ月間持続する予防薬で、飲ませるタイプと滴下するタイプがあります。フィラリア予防は別途必要です。

 

以上から組み合わせて選んでいただけます!

 

予約制になりますので、この機会をお見逃しなく。

 

皮膚・耳専門 ヒフカフェ動物病院

獣医師 小林真也

 

 

治らない涙やけ!拭いてもダメな本当の理由

「毎日拭いているのに、すぐに赤茶色……」その悩み、諦めないで

愛犬の目元がいつも濡れていて、気がつくと赤茶色く染まっている。朝晩ていねいに拭いてあげているのに、数時間後にはまた涙でびっしょり。独特のツンとしたニオイも気になる……。そんな「治らない涙やけ」に頭を悩ませている飼い主様は非常に多いものです。トイ・プードルやチワワ、マルチーズといった人気犬種に多く見られる涙やけですが、実はこれは単なる「見た目の汚れ」ではありません。医学的には「流涙症」と呼ばれる状態であり、体からの何らかのSOSサインであることがほとんどです。「うちの子は涙が出やすい体質だから仕方ない」と諦める前に、なぜ涙が溢れ続けてしまうのか、その根本的な原因を探ってみませんか?涙やけが治らない本当の理由と、最新の知見に基づいた「内側と外側からのダブルケア」について詳しく解説します。

理由①:涙の出口が詰まっている「鼻涙管閉塞」

涙は本来、目の表面を潤した後、「涙点」という小さな穴から「鼻涙管」という細い管を通って鼻へと抜けていきます。人間が泣くと鼻水が出るのは、この仕組みがあるためです。

しかし、犬の中にはこの鼻涙管が生まれつき細かったり、炎症やゴミによって詰まってしまったりしている子がいます。出口を失った涙は、行き場をなくして目頭から溢れ出し、被毛を濡らし続けます。これが涙やけの最も大きな原因の一つである「鼻涙管閉塞」です。

  • 先天的な狭窄;生まれつき管が細い。トイ・プードルなどに多い。成長とともに改善することもあるが、洗浄が必要な場合も。
  • 後天的な閉塞;結膜炎などの炎症や、目ヤニ、ゴミが詰まることで起こる。病院での「鼻涙管洗浄(通水)」が効果的。
  • 鼻の構造の問題;パグやフレンチ・ブルドッグなどの短頭種は、鼻の構造上、管が蛇行して詰まりやすい。

病院では、細い管を使って鼻涙管に液体を流し、詰まりを解消する「鼻涙管洗浄」という処置を行うことができます。また、ご家庭でも目頭のあたりを優しくマッサージすることで、涙の流れをスムーズにする手助けが可能です。

 

 

理由②:刺激が止まらない「逆さまつげ・眼瞼内反」

涙が溢れるもう一つの大きな理由は、涙の「出口」の問題ではなく、「作る量」が多すぎることです。目に常に刺激が加わっていると、体は目を守ろうとして過剰に涙を分泌し続けます。

その代表的な原因が「逆さまつげ」「眼瞼内反」です。まつげが内側に向かって生えていたり、まぶたが内側に巻き込まれていたりすることで、常に毛が眼球をチクチクと刺激している状態です。

この場合、いくら目元を拭いたり食事を変えたりしても、根本的な解決にはなりません。獣医師によるまつげの抜毛処置や、まぶたの形を整える外科手術が必要になることもあります。愛犬が頻繁に目を細めたり、前足で目をこすったりする仕草が見られる場合は、物理的な刺激を疑ってみるべきです。

 

 

理由③:内側からの要因「食事」と「腸内環境」

「鼻涙管も詰まっていないし、逆さまつげもない。なのに涙やけが治らない」という場合、注目すべきは涙の「質」です。

涙には油分やタンパク質が含まれていますが、食事の内容によってこの成分バランスが崩れることがあります。特に、安価なドッグフードに含まれる酸化した脂質や過剰な添加物は、涙をドロドロにさせ、バクテリア(細菌)が繁殖しやすい環境を作ってしまいます。涙やけの赤茶色の正体は、涙で濡れた被毛に繁殖したバクテリアが出す色素なのです。

さらに、最新の獣医療で注目されているのが「腸内環境(腸内フローラ)」との関係です。腸内の善玉菌と悪玉菌のバランスが崩れると、体内の免疫システムが乱れ、目や皮膚の粘膜に炎症が起きやすくなることが分かってきました。

「腸活」としてプロバイオティクス(乳酸菌など)のサプリメントを導入したり、消化に良い良質なタンパク質の食事に切り替えたりすることで、涙の質がサラサラに変わり、結果として涙やけが劇的に改善するケースも少なくありません。目元のトラブルは、実は「お腹の中の乱れ」を映し出している鏡かもしれないのです。

 

 

正しいスキンケア

涙やけを悪化させないためには、日々のケアも重要ですが、間違ったやり方は逆効果になります。

1.「乾拭き」はNG: 乾いたティッシュでゴシゴシこすると、皮膚を傷つけ、さらなる炎症を招きます。必ず専用のクリーナーや、ぬるま湯で湿らせたコットンを使いましょう。

2.「ふやかして浮かせる」: 固まった目ヤニや汚れは、無理に剥がさず、ホットタオルなどで数分ふやかしてから、優しく拭き取ります。

3.最後は必ず「乾燥」させる: 拭いた後、湿ったままにしておくと、そこがバクテリアの温床になります。清潔な乾いたコットンで水分をしっかり吸い取り、目元をドライな状態に保つことが、涙やけ防止の最大の秘訣です。

 

 

まとめ

涙やけの改善は、一朝一夕にはいきません。外側からのスキンケアで清潔を保ちつつ、内側からのアプローチ(食事の見直しや治療)を根気強く続けることが大切です。

「拭いても拭いても治らない」と一人で悩まず、ぜひ一度動物病院でチェックを受けてみてください。鼻涙管の詰まりを解消したり、食事を少し工夫したりするだけで、愛犬の表情が見違えるほど明るくなる可能性があります。

真っ白で清潔な目元を取り戻すために、本記事が役に立てれば嬉しいです。

 

 

皮膚と耳専門 ヒフカフェ動物病院

獣医師 小林真也

 

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