
東京都大田区田園調布1-61-10
TEL.03-6459-7555
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※月曜はカフェのテイクアウト営業のみ
休診日:月曜 ※日・祝日診療可 ※完全予約制
犬の皮膚は、人間と比べて非常に薄くデリケートです。角質層は1/3~1/5の薄さといわれています。皮膚が持つバリア機能は、外部刺激や病原菌から体を守る大切な役割を担っています。しかし、皮膚が乾燥するとこのバリア機能が低下し、かゆみやフケ、ひどい場合は皮膚炎の悪化につながってしまいます。
特に、アトピー性皮膚炎などの皮膚疾患を持つ犬にとって、乾燥は大敵です。日々の適切な保湿ケアは、皮膚トラブルを予防し、愛犬が快適に過ごすための健康管理の基本になるでしょう。
犬の皮膚が乾燥する原因は様々ですが、主に以下に分けられます。
環境と生活習慣による乾燥
体質や病気による乾燥
乾燥肌が続く場合は、単なる環境の問題ではなく、病気が隠れている可能性もあるため、一度獣医師に相談することが大切です。
犬の皮膚を健康に保つための保湿ケアは、「日常のケア」と「シャンプー時のケア」、そして「環境の整備」の3つの柱で成り立っています。
(1) 日常の保湿ケア:保湿剤を上手に活用
最も手軽で効果的なのが、犬用の保湿剤を使ったケアです。保湿剤にはスプレー、ローション、クリームなど様々なタイプがあります。部位によって使い分けることをオススメします!
保湿は継続することが何よりも重要です。愛犬が嫌がらないテクスチャーや香りのものを選び、日課にしましょう。
(2) シャンプー・入浴で潤いを守る
シャンプーは汚れを落としますが、同時に皮膚のバリア機能を一時的に低下させます。
(3) 生活環境を整える
皮膚の乾燥は、外部環境に大きく左右されます。
愛犬に合った保湿剤を選ぶために、種類と主要な成分を知っておきましょう。
保湿剤の種類
| 種類 | 特徴 | おすすめの用途 |
| スプレー | 手軽で広範囲に使える。被毛の上からでもOK。 | 日常の全身ケア、シャンプー後の仕上げ。 |
| ローション/ジェル | 伸びが良く、皮膚に浸透しやすい。べたつきが少ない。 | 部分的な乾燥ケア、マッサージ。 |
| クリーム/軟膏 | 油分が多く高保湿。皮膚の保護膜を作る。 | 乾燥がひどい部位、肉球のひび割れ。 |
注目したい主要な保湿成分
保湿成分は、皮膚のバリア機能を補ったり、水分を抱え込んだりする役割があります。
保湿剤を選ぶ際は、愛犬の皮膚の状態に合わせて獣医師に相談し、舐めても安全な成分でできているかを確認しましょう。
犬の皮膚の保湿は、一度やれば終わりではありません。愛犬の健康と快適な生活を守るための継続的な習慣です。
日々の保湿ケアを続けることで、皮膚のバリア機能は強化され、かゆみや炎症の予防につながります。もし、皮膚に異変を感じたら、自己判断せずにすぐに獣医師に相談してください。
愛情を込めた日々のケアを通じて、愛犬の健康な皮膚と、より豊かな毎日をサポートしてあげましょう。