大田区、目黒区、世田谷区、川崎市エリアの皮膚と耳専門の動物病院です。カフェトリミングサロンを併設しています

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診療時間
10:00-18:30 -

※月曜はカフェのテイクアウト営業のみ
休診日:月曜  ※日・祝日診療可 ※完全予約制

乾燥時期に必見!犬の皮膚の保湿ケアを解説します🐶

  1. なぜ皮膚の保湿が大切なの?

犬の皮膚は、人間と比べて非常に薄くデリケートです。角質層は1/3~1/5の薄さといわれています。皮膚が持つバリア機能は、外部刺激や病原菌から体を守る大切な役割を担っています。しかし、皮膚が乾燥するとこのバリア機能が低下し、かゆみやフケ、ひどい場合は皮膚炎の悪化につながってしまいます。

特に、アトピー性皮膚炎などの皮膚疾患を持つ犬にとって、乾燥は大敵です。日々の適切な保湿ケアは、皮膚トラブルを予防し、愛犬が快適に過ごすための健康管理の基本になるでしょう。

 

  1. 犬の皮膚が乾燥する主な原因

犬の皮膚が乾燥する原因は様々ですが、主に以下に分けられます。

環境と生活習慣による乾燥

  • 季節的な乾燥: 冬の乾燥した空気や、エアコンによる室内の乾燥は、皮膚の水分を奪います。
  • シャンプーのしすぎ: 頻繁なシャンプーや洗浄力の強いシャンプー剤は、皮膚に必要な皮脂まで洗い流してしまいます。
  • 栄養の偏り: 皮膚の健康に必要なオメガ3脂肪酸などの栄養素が不足すると、皮膚のバリア機能が弱まります。

 

体質や病気による乾燥

  • 基礎疾患: 犬アトピー性皮膚炎や内分泌系の病気など、皮膚のターンオーバーに影響を与える病気が原因となることがあります。
  • 加齢: 年齢を重ねることで、皮膚の機能が自然と低下し、乾燥しやすくなります。

乾燥肌が続く場合は、単なる環境の問題ではなく、病気が隠れている可能性もあるため、一度獣医師に相談することが大切です。

 

  1. 効果的な犬の皮膚の保湿ケア

犬の皮膚を健康に保つための保湿ケアは、「日常のケア」と「シャンプー時のケア」、そして「環境の整備」の3つの柱で成り立っています。

 

(1) 日常の保湿ケア:保湿剤を上手に活用

最も手軽で効果的なのが、犬用の保湿剤を使ったケアです。保湿剤にはスプレー、ローション、クリームなど様々なタイプがあります。部位によって使い分けることをオススメします!

  • 使用のタイミング: シャンプー後や、乾燥が気になる時に毎日使用しましょう。
  • 塗布のポイント: 特に乾燥しやすい耳の付け根、脇、股、肉球などに重点的に塗布します。被毛をかき分け、皮膚に直接届くように意識してください。

保湿は継続することが何よりも重要です。愛犬が嫌がらないテクスチャーや香りのものを選び、日課にしましょう。

 

(2) シャンプー・入浴で潤いを守る

シャンプーは汚れを落としますが、同時に皮膚のバリア機能を一時的に低下させます。

  • シャンプー剤の選択: セラミドやヒアルロン酸などの保湿成分が配合された犬用シャンプーを選びましょう。
  • 正しい洗い方: シャンプー剤はしっかり泡立ててから、優しくマッサージするように洗います。最も大切なのは、すすぎ残しをゼロにすること。時間をかけて丁寧に洗い流してください。
  • 入浴剤の活用: 保湿効果の高い犬用入浴剤(例:ダーマモイストバス)を併用すると、シャンプー後の乾燥を防ぎ、皮膚に潤いを与えることができます。

 

(3) 生活環境を整える

皮膚の乾燥は、外部環境に大きく左右されます。

  • 湿度管理: 乾燥しやすい季節は、加湿器を使って室内の湿度を40%〜60%に保ちましょう。
  • 食事の見直し: 皮膚の健康をサポートするバランスの取れた食事を心がけ、必要に応じてオメガ3脂肪酸などのサプリメントを獣医師と相談の上で取り入れることも有効です。

 

  1. 保湿剤の選び方と主要成分

愛犬に合った保湿剤を選ぶために、種類と主要な成分を知っておきましょう。

 

保湿剤の種類

種類 特徴 おすすめの用途
スプレー 手軽で広範囲に使える。被毛の上からでもOK。 日常の全身ケア、シャンプー後の仕上げ。
ローション/ジェル 伸びが良く、皮膚に浸透しやすい。べたつきが少ない。 部分的な乾燥ケア、マッサージ。
クリーム/軟膏 油分が多く高保湿。皮膚の保護膜を作る。 乾燥がひどい部位、肉球のひび割れ。

 

 

注目したい主要な保湿成分

保湿成分は、皮膚のバリア機能を補ったり、水分を抱え込んだりする役割があります。

  • セラミド: 皮膚のバリア機能の主役。水分の蒸発を防ぎ、外部刺激から皮膚を守ります。乾燥肌やアトピーの犬に特に重要です。
  • 天然保湿因子(NMF): アミノ酸などで構成され、皮膚の細胞内で水分を抱え込み、水分保持能力を高めます。
  • 多価アルコール系: グリセリンなど。空気中の水分を吸着し、皮膚に潤いを与えます。

保湿剤を選ぶ際は、愛犬の皮膚の状態に合わせて獣医師に相談し、舐めても安全な成分でできているかを確認しましょう。

 

  1. まとめ:継続こそが愛犬の皮膚を守る鍵

犬の皮膚の保湿は、一度やれば終わりではありません。愛犬の健康と快適な生活を守るための継続的な習慣です。

日々の保湿ケアを続けることで、皮膚のバリア機能は強化され、かゆみや炎症の予防につながります。もし、皮膚に異変を感じたら、自己判断せずにすぐに獣医師に相談してください。

愛情を込めた日々のケアを通じて、愛犬の健康な皮膚と、より豊かな毎日をサポートしてあげましょう。

Information

乾燥時期に必見!犬の皮膚の保湿ケアを解説します🐶

  1. なぜ皮膚の保湿が大切なの?

犬の皮膚は、人間と比べて非常に薄くデリケートです。角質層は1/3~1/5の薄さといわれています。皮膚が持つバリア機能は、外部刺激や病原菌から体を守る大切な役割を担っています。しかし、皮膚が乾燥するとこのバリア機能が低下し、かゆみやフケ、ひどい場合は皮膚炎の悪化につながってしまいます。

特に、アトピー性皮膚炎などの皮膚疾患を持つ犬にとって、乾燥は大敵です。日々の適切な保湿ケアは、皮膚トラブルを予防し、愛犬が快適に過ごすための健康管理の基本になるでしょう。

 

  1. 犬の皮膚が乾燥する主な原因

犬の皮膚が乾燥する原因は様々ですが、主に以下に分けられます。

環境と生活習慣による乾燥

  • 季節的な乾燥: 冬の乾燥した空気や、エアコンによる室内の乾燥は、皮膚の水分を奪います。
  • シャンプーのしすぎ: 頻繁なシャンプーや洗浄力の強いシャンプー剤は、皮膚に必要な皮脂まで洗い流してしまいます。
  • 栄養の偏り: 皮膚の健康に必要なオメガ3脂肪酸などの栄養素が不足すると、皮膚のバリア機能が弱まります。

 

体質や病気による乾燥

  • 基礎疾患: 犬アトピー性皮膚炎や内分泌系の病気など、皮膚のターンオーバーに影響を与える病気が原因となることがあります。
  • 加齢: 年齢を重ねることで、皮膚の機能が自然と低下し、乾燥しやすくなります。

乾燥肌が続く場合は、単なる環境の問題ではなく、病気が隠れている可能性もあるため、一度獣医師に相談することが大切です。

 

  1. 効果的な犬の皮膚の保湿ケア

犬の皮膚を健康に保つための保湿ケアは、「日常のケア」と「シャンプー時のケア」、そして「環境の整備」の3つの柱で成り立っています。

 

(1) 日常の保湿ケア:保湿剤を上手に活用

最も手軽で効果的なのが、犬用の保湿剤を使ったケアです。保湿剤にはスプレー、ローション、クリームなど様々なタイプがあります。部位によって使い分けることをオススメします!

  • 使用のタイミング: シャンプー後や、乾燥が気になる時に毎日使用しましょう。
  • 塗布のポイント: 特に乾燥しやすい耳の付け根、脇、股、肉球などに重点的に塗布します。被毛をかき分け、皮膚に直接届くように意識してください。

保湿は継続することが何よりも重要です。愛犬が嫌がらないテクスチャーや香りのものを選び、日課にしましょう。

 

(2) シャンプー・入浴で潤いを守る

シャンプーは汚れを落としますが、同時に皮膚のバリア機能を一時的に低下させます。

  • シャンプー剤の選択: セラミドやヒアルロン酸などの保湿成分が配合された犬用シャンプーを選びましょう。
  • 正しい洗い方: シャンプー剤はしっかり泡立ててから、優しくマッサージするように洗います。最も大切なのは、すすぎ残しをゼロにすること。時間をかけて丁寧に洗い流してください。
  • 入浴剤の活用: 保湿効果の高い犬用入浴剤(例:ダーマモイストバス)を併用すると、シャンプー後の乾燥を防ぎ、皮膚に潤いを与えることができます。

 

(3) 生活環境を整える

皮膚の乾燥は、外部環境に大きく左右されます。

  • 湿度管理: 乾燥しやすい季節は、加湿器を使って室内の湿度を40%〜60%に保ちましょう。
  • 食事の見直し: 皮膚の健康をサポートするバランスの取れた食事を心がけ、必要に応じてオメガ3脂肪酸などのサプリメントを獣医師と相談の上で取り入れることも有効です。

 

  1. 保湿剤の選び方と主要成分

愛犬に合った保湿剤を選ぶために、種類と主要な成分を知っておきましょう。

 

保湿剤の種類

種類 特徴 おすすめの用途
スプレー 手軽で広範囲に使える。被毛の上からでもOK。 日常の全身ケア、シャンプー後の仕上げ。
ローション/ジェル 伸びが良く、皮膚に浸透しやすい。べたつきが少ない。 部分的な乾燥ケア、マッサージ。
クリーム/軟膏 油分が多く高保湿。皮膚の保護膜を作る。 乾燥がひどい部位、肉球のひび割れ。

 

 

注目したい主要な保湿成分

保湿成分は、皮膚のバリア機能を補ったり、水分を抱え込んだりする役割があります。

  • セラミド: 皮膚のバリア機能の主役。水分の蒸発を防ぎ、外部刺激から皮膚を守ります。乾燥肌やアトピーの犬に特に重要です。
  • 天然保湿因子(NMF): アミノ酸などで構成され、皮膚の細胞内で水分を抱え込み、水分保持能力を高めます。
  • 多価アルコール系: グリセリンなど。空気中の水分を吸着し、皮膚に潤いを与えます。

保湿剤を選ぶ際は、愛犬の皮膚の状態に合わせて獣医師に相談し、舐めても安全な成分でできているかを確認しましょう。

 

  1. まとめ:継続こそが愛犬の皮膚を守る鍵

犬の皮膚の保湿は、一度やれば終わりではありません。愛犬の健康と快適な生活を守るための継続的な習慣です。

日々の保湿ケアを続けることで、皮膚のバリア機能は強化され、かゆみや炎症の予防につながります。もし、皮膚に異変を感じたら、自己判断せずにすぐに獣医師に相談してください。

愛情を込めた日々のケアを通じて、愛犬の健康な皮膚と、より豊かな毎日をサポートしてあげましょう。