大田区、目黒区、世田谷区、川崎市エリアの皮膚と耳専門の動物病院です。カフェトリミングサロンを併設しています

東京都大田区田園調布1-61-10

TEL.03-6459-7555

診療時間
10:00-18:30 -

※月曜はカフェのテイクアウト営業のみ
休診日:月曜  ※日・祝日診療可 ※完全予約制

フケ・脱毛は病気のサイン?見落としがちな初期症状とチェックリスト

愛犬や愛猫の被毛を撫でたとき、パラパラと落ちるフケや、毛が薄くなっている部分を見つけても、「季節の変わり目だから」「乾燥しているから」と、つい見過ごしてしまいがちです。

しかし、フケや脱毛は、皮膚病だけでなく、全身の病気が隠れているサインである可能性があります。

 

1.フケ・脱毛が示す3つの大きな原因

 

フケや脱毛は、皮膚のターンオーバーや毛周期の異常によって起こります。

その原因は大きく分けて以下の3つに分類されます。

 

(1) 外部からの刺激・感染(皮膚病)

最も一般的な原因で、皮膚そのものに問題があるケースです。

原因 特徴的な症状
アレルギー性皮膚炎 強いかゆみ、赤み、自己誘発性の脱毛(舐めすぎ、掻きすぎ)。
ノミ・ダニ ノミの糞(黒い粒)、激しいかゆみ、特に背中や尾の付け根の脱毛(ノミアレルギー性皮膚  炎)。
膿皮症 赤いブツブツ(丘疹)、ニキビのような膿疱、フケ、かゆみ。特に脇や股、指の間など。
皮膚糸状菌症 円形脱毛、フケ、かゆみは軽度なことが多い。人にもうつる可能性あり。
乾燥・脂漏症 大量のフケ、ベタつき、体臭の悪化。

 

(2) 全身のホルモン異常(内分泌疾患)

皮膚は全身の状態を映す鏡です。ホルモンバランスの乱れが、フケや脱毛として現れることがあります。

 

  • 甲状腺機能低下症(犬):元気がない、体重増加、左右対称性の脱毛(特に体幹部)、皮膚の黒ずみ。
  • 副腎皮質機能亢進症(クッシング症候群)(犬):多飲多尿、お腹が膨らむ、左右対称性の脱毛、皮膚が薄くなる。
  • 性ホルモン異常:去勢・避妊手術をしていない動物に見られることがあります。

 

これらの病気による脱毛は、かゆみを伴わないことが多く、飼い主様が「ただの換毛期かな?」と見過ごしがちです。

 

(3) ストレス・心因性

猫によく見られますが、犬でも起こります。環境の変化やストレスから、過剰に体を舐めたり噛んだりすることで、毛が抜けたり皮膚炎を起こしたりします。

 

2.「初期症状」チェックリスト

「かゆみ」や「赤み」は分かりやすいサインですが、皮膚病の初期には、もっと些細な変化が現れます。以下のチェックリストで、愛犬・愛猫の皮膚を毎日チェックしましょう。

 

観察ポイント 見落としがちな初期サイン 疑われる病気
フケの質と量 「粉っぽいフケ」が特定の部位に集中している。 皮膚糸状菌症
脱毛のパターン 「左右対称」に毛が薄くなっている(かゆみなし)。 ホルモン異常(甲状腺、クッシングなど)
毛の質感 毛がパサつく、「異常にベタつく」、体臭が強い。 脂漏症、マラセチア感染
行動の変化 掻く・舐める行動が多い。 アレルギー性皮膚炎
体の特定部位 目の周り、耳のふち、口元など、顔周りの毛が薄くなっている。 真菌感染、毛包虫症
皮膚の感触 皮膚が「薄く」なっている。 ホルモン異常

 

 

特に猫の飼い主様へ:

猫が毛づくろい(グルーミング)をする時間が異常に長くなっていたり、毛が短くなっている部分がないか、日常的に確認しましょう。

 

3.自宅でできる!皮膚の健康を守るための3つのケア

病気のサインを見つけたらすぐに動物病院を受診することが大切ですが、日頃のケアも皮膚の健康維持には欠かせません。

 

ケア1:適切なシャンプーとスキンケア

皮膚病の治療において、シャンプーは薬と同じくらい重要です。

  • フケ・脂漏症薬用シャンプー(殺菌・抗真菌成分入り)で、余分な皮脂やフケを洗い流す。
  • 乾燥:保湿成分(セラミドなど)を配合したシャンプーや、シャンプー後の保湿剤(スプレーやローション)の使用が重要です。皮膚のバリア機能を守り、外部刺激から守ります。

 

ケア2:ノミ・ダニの徹底予防

ノミ・ダニは、皮膚病の最も一般的な原因の一つです。

  • 通年予防:ノミ・ダニの予防薬は、季節を問わず通年で投与することが推奨されます。ノミは冬でも室内に生息しているためです。
  • 環境対策:ノミの卵や幼虫はカーペットなどに潜んでいます。定期的な掃除機がけや、必要に応じて環境駆除剤を使用しましょう。

 

ケア3:栄養バランスの取れた食事

皮膚の健康は、食事から摂取する栄養素に大きく左右されます。

  • 必須脂肪酸:オメガ3脂肪酸(DHA・EPA)は、皮膚の炎症を抑え、バリア機能を強化する効果があります。
  • タンパク質:健康な被毛を作るための重要な材料です。

フケや脱毛が続く場合は、食物アレルギーの可能性も考慮し、獣医師と相談して食事内容を見直すことも必要です。

 

4.まとめ:早期発見が皮膚病治療の鍵

フケや脱毛は、単なる美容の問題ではなく、「皮膚からのSOS」です。

自宅でできるチェックリストを活用し、愛犬・愛猫の皮膚を毎日観察する習慣をつけましょう。特に、かゆみを伴わない脱毛や、左右対称性の脱毛は、内分泌疾患などの全身性の病気のサインである可能性が高く、早期の血液検査が必要です。

皮膚病の治療は長期にわたることが多いですが、飼い主様の「気づき」「根気強いケア」が、愛する家族の快適な生活を取り戻すための最大の力となります。

 

皮膚と耳専門 ヒフカフェ動物病院

獣医師 小林真也

Information

フケ・脱毛は病気のサイン?見落としがちな初期症状とチェックリスト

愛犬や愛猫の被毛を撫でたとき、パラパラと落ちるフケや、毛が薄くなっている部分を見つけても、「季節の変わり目だから」「乾燥しているから」と、つい見過ごしてしまいがちです。

しかし、フケや脱毛は、皮膚病だけでなく、全身の病気が隠れているサインである可能性があります。

 

1.フケ・脱毛が示す3つの大きな原因

 

フケや脱毛は、皮膚のターンオーバーや毛周期の異常によって起こります。

その原因は大きく分けて以下の3つに分類されます。

 

(1) 外部からの刺激・感染(皮膚病)

最も一般的な原因で、皮膚そのものに問題があるケースです。

原因 特徴的な症状
アレルギー性皮膚炎 強いかゆみ、赤み、自己誘発性の脱毛(舐めすぎ、掻きすぎ)。
ノミ・ダニ ノミの糞(黒い粒)、激しいかゆみ、特に背中や尾の付け根の脱毛(ノミアレルギー性皮膚  炎)。
膿皮症 赤いブツブツ(丘疹)、ニキビのような膿疱、フケ、かゆみ。特に脇や股、指の間など。
皮膚糸状菌症 円形脱毛、フケ、かゆみは軽度なことが多い。人にもうつる可能性あり。
乾燥・脂漏症 大量のフケ、ベタつき、体臭の悪化。

 

(2) 全身のホルモン異常(内分泌疾患)

皮膚は全身の状態を映す鏡です。ホルモンバランスの乱れが、フケや脱毛として現れることがあります。

 

  • 甲状腺機能低下症(犬):元気がない、体重増加、左右対称性の脱毛(特に体幹部)、皮膚の黒ずみ。
  • 副腎皮質機能亢進症(クッシング症候群)(犬):多飲多尿、お腹が膨らむ、左右対称性の脱毛、皮膚が薄くなる。
  • 性ホルモン異常:去勢・避妊手術をしていない動物に見られることがあります。

 

これらの病気による脱毛は、かゆみを伴わないことが多く、飼い主様が「ただの換毛期かな?」と見過ごしがちです。

 

(3) ストレス・心因性

猫によく見られますが、犬でも起こります。環境の変化やストレスから、過剰に体を舐めたり噛んだりすることで、毛が抜けたり皮膚炎を起こしたりします。

 

2.「初期症状」チェックリスト

「かゆみ」や「赤み」は分かりやすいサインですが、皮膚病の初期には、もっと些細な変化が現れます。以下のチェックリストで、愛犬・愛猫の皮膚を毎日チェックしましょう。

 

観察ポイント 見落としがちな初期サイン 疑われる病気
フケの質と量 「粉っぽいフケ」が特定の部位に集中している。 皮膚糸状菌症
脱毛のパターン 「左右対称」に毛が薄くなっている(かゆみなし)。 ホルモン異常(甲状腺、クッシングなど)
毛の質感 毛がパサつく、「異常にベタつく」、体臭が強い。 脂漏症、マラセチア感染
行動の変化 掻く・舐める行動が多い。 アレルギー性皮膚炎
体の特定部位 目の周り、耳のふち、口元など、顔周りの毛が薄くなっている。 真菌感染、毛包虫症
皮膚の感触 皮膚が「薄く」なっている。 ホルモン異常

 

 

特に猫の飼い主様へ:

猫が毛づくろい(グルーミング)をする時間が異常に長くなっていたり、毛が短くなっている部分がないか、日常的に確認しましょう。

 

3.自宅でできる!皮膚の健康を守るための3つのケア

病気のサインを見つけたらすぐに動物病院を受診することが大切ですが、日頃のケアも皮膚の健康維持には欠かせません。

 

ケア1:適切なシャンプーとスキンケア

皮膚病の治療において、シャンプーは薬と同じくらい重要です。

  • フケ・脂漏症薬用シャンプー(殺菌・抗真菌成分入り)で、余分な皮脂やフケを洗い流す。
  • 乾燥:保湿成分(セラミドなど)を配合したシャンプーや、シャンプー後の保湿剤(スプレーやローション)の使用が重要です。皮膚のバリア機能を守り、外部刺激から守ります。

 

ケア2:ノミ・ダニの徹底予防

ノミ・ダニは、皮膚病の最も一般的な原因の一つです。

  • 通年予防:ノミ・ダニの予防薬は、季節を問わず通年で投与することが推奨されます。ノミは冬でも室内に生息しているためです。
  • 環境対策:ノミの卵や幼虫はカーペットなどに潜んでいます。定期的な掃除機がけや、必要に応じて環境駆除剤を使用しましょう。

 

ケア3:栄養バランスの取れた食事

皮膚の健康は、食事から摂取する栄養素に大きく左右されます。

  • 必須脂肪酸:オメガ3脂肪酸(DHA・EPA)は、皮膚の炎症を抑え、バリア機能を強化する効果があります。
  • タンパク質:健康な被毛を作るための重要な材料です。

フケや脱毛が続く場合は、食物アレルギーの可能性も考慮し、獣医師と相談して食事内容を見直すことも必要です。

 

4.まとめ:早期発見が皮膚病治療の鍵

フケや脱毛は、単なる美容の問題ではなく、「皮膚からのSOS」です。

自宅でできるチェックリストを活用し、愛犬・愛猫の皮膚を毎日観察する習慣をつけましょう。特に、かゆみを伴わない脱毛や、左右対称性の脱毛は、内分泌疾患などの全身性の病気のサインである可能性が高く、早期の血液検査が必要です。

皮膚病の治療は長期にわたることが多いですが、飼い主様の「気づき」「根気強いケア」が、愛する家族の快適な生活を取り戻すための最大の力となります。

 

皮膚と耳専門 ヒフカフェ動物病院

獣医師 小林真也